オリジナルのTextureの挿入方法

ここでは、オリジナルのTextureの挿入方法を紹介します。
私の知っている挿入方法を紹介します。


挿入方法1(上書き 〜壁に使うTexture用〜)
これはIWADに最初から入っているTextureを上書きして新しいTextureを挿入する方法です。
IWADの既存のTextureを変更することで、いつもと違ったTextureでIWADやPWADを遊べるという利点がありますが、既存のTextureを上書きするので上書きする前のTextureを使うことができないなどの問題があります。また、この挿入方法は画像だけでなく、効果音、BGMなどでも使用できます。

手順

・編集画面でF7キーを押して次に、Export LUMP to a FILEを押します。

・Show Selected欄のGraphics(効果音、BGMなど変更する場合はそれらに適した項目に)のみチェックを入れてShow Selectedを押します。そして、左の欄から上書きしたいTextureを探しましょう。今回は下の画像のようなRW26_2を上書きするとします。上書きしたいTextureを選んだら、Save Lumps as selected by Button belowからBMP(Texture意外ならそれに適した拡張子に、どれにも適さない場合はLMPを)を押して名前はとりあえずそのままで保存しましょう。(保存せずに、上書きしたいTextureの名前を覚えておいて、挿入したいTextureを上書きしたいTextureの名前と同じにすると、このステップが省けるので時間が少し省けます。)


↑Export LUMP to a FILE

保存したTextureと同じ名前を挿入したいTexture(拡張子はbmp)にします。今回は下の画像のようなTextureを挿入するとします。

RW_26_2.bmp(ちなみ3回ほど書き直しました・・・絵(殆ど字ですが・・・)は苦手なもので^^;)

・編集画面でF7キーを押して次に、Merge-import any filesを押します。すると下の画像のような画面が出ます。


↑Merge-import any files

ちなみに、
@のボタンの紹介
Open・・・挿入したいPWADを選択します。
Save・・・変更を保存します。
Help・・・ヘルプを呼び出します。

Aのボタンの紹介

Add・・・追加したいLumpファイルを選択します。
Rename・・・Import欄で指定したLumpファイルの名前を変更します。
Delete・・・Import欄で指定したLumpファイルを消去します。
Clear・・・Import欄のすべてのLumpファイルを消去します。確認画面は出ないので注意して下さい。


Bのボタンの紹介
挿入するときのそれぞれのLUMPファイルの種類を指定します。
ここはよくわからないので詳しく解説はしません。


Cのボタンの紹介
Rename・・・Target欄で指定したLumpファイルの名前を変更します。
Delete・・・Target欄で指定したLumpファイルを消去します。

Insert・・・Target欄で指定したLumpファイルの前か後に新しいLumpファイル(種類はLMP)を作成します。
Move・・・Target欄で指定したLumpファイルを移動させます。
Clear・・・Target欄のすべてのLumpファイルを消去します。

・@のOpenから挿入したいPWADを選択して、AのAddを押して挿入したいTextureを選択します。そしてBのオプションからTexuresを選択して(床や天井のTextureの挿入以外は大抵の場合、Texturesのままでも大丈夫な模様です。)@のSaveで挿入は完了です。あとは普段通りマップを作成して下さい。

無事挿入できました。

挿入方法2(追加、上書き 〜天井や床に使うTexture用〜)
天井や床の画像の挿入方法を紹介します。この方法は新規追加も既存の画像の上書きもできます。

手順

・挿入したい床の画像の名前を既存の床の画像とかぶらないようにします。(わざとかぶらせる場合はかぶらせたいTextureを調べておく必要があります。)

・ここで、編集画面でF7キーを押して次に、Export LUMP to a FILEを押します。Show Selected欄のControl(0)にチェックを入れてShow Selectedを押します。

・挿入方法1で紹介したようにF_STARTとF_ENDをLMPで保存します。

・編集画面でF7キーを押して次に、Merge-import any filesを押します。今回は挿入方法1で使用したMerge-import any filesの画像を解説用に使用します。(03/20追記:すみません・・・間違えました・・・とりあえず64*64の画像で試して下さい。)

・@のOpenから挿入したいPWADを選択します。そして、AのAddからまずはF_STARTとF_ENDを選びます。@のSaveで挿入しましょう。(CのInsertからF_STARTとF_ENDを作ることもできると思われます。←未確認)

・AのClearで、先程のLumpファイルを消去して、AのAddから挿入したい画像を選択し、BのFlatsにチェックを入れて@のSaveで挿入しましょう。

・CのMoveを使ってF_START→床の画像→F_ENDとなるように移動させましょう。

・@のSaveで挿入は完了です。このとき、Import欄に挿入した画像が残っている場合はAのClearで消去しておきましょう。

挿入方法3(壁に使うTextureの追加方法)
この方法は新しくTextureを追加することができます。また、Textureを組み合わせて新しいTextureを作ることもできます。

手順

今回は先程使用したRW_26_2.bmpをTEXtest.bmpとして新規追加します。

・編集画面でF7キーを押して次に、AUTO Textures from BMPsを押します。すると下の画像のような画面になります。


↑AUTO Textures from BMPs

ちなみに、
Save・・・設定を保存します。また、挿入したいPWADの選択はここを押してからします。

Add Files・・・挿入したい画像を選択します。
Delete File・・・指定した画像を消去します。
Clear Files・・・選択欄にある画像をすべて消去します。確認画面は出ないので注意して下さい。

Rename Pname・・・指定した画像のPnameの名前を変更します。(Pnameは後で解説)
Rename Texture・・・指定した画像のTextureの名前を変更します。(Textureは後で解説)

Create TEXTUREx・・・チェックが入っていないと画像を挿入するときにPnameだけで保存されます。指定した画像をPnameだけで保存したいときにチェックを外しましょう。

他の部分はあまり使用する必要がないと思いますので今回は解説しません。

・Add Filesを押して挿入したい画像を選択します。

・とりあえずCreate TEXTURExにチェックを入れてSaveを押して、挿入したいPWADを選択し、保存すると挿入完了です。

無事挿入できました。

では、次にPnameとTextureを利用して既存の画像を組み合わせて新しい画像を作ってみましょう。

・変更したいPWADを開いて編集画面でF7キーを押して次に、TEXTUREx Name Editを押します。すると下の画像のような画面になります。


↑TEXTUREx Name Edit

ここでPnameとTextureという言葉が出ているので紹介しておきます。
Pnameとは画像が壁などに投影される一つ前の段階の画像で、まだ素材の段階です。
TextureはPnameを複数(または単数)組み合わせて作る画像のことで、この画像が壁に貼り付けられる画像になります。(ZDOOMHEXEN.PRJならPnameの物も貼り付けることもできます。)

では、既存のPnameを使って新しいTextureを作ってみましょう。ちなみに、今回は既存のPnameを使用しますが、新しく追加した画像でも、作ることができます。挿入方法はAUTO Textures from BMPsで挿入しましょう。(Create TEXTURExのチェックに気をつけましょう。)

Add Textureを押して、新しいTextureの設定を行うと次のような画面が出ます。


↑Texture設定画面

・まず、Textureの名前を決めましょう。nameに名前を入力します。今回はDOOREXITです。

・次に、Textureのサイズを決めます。x-sizeで横幅、y-sizeで縦の高さを設定します。今回は横64縦72にしました。

・Textureを縦や横にのばしたい場合はX scaleやY scaleを入力しましょう。
ちなみに、0と8は1倍で、16は0.5倍で、32は0.25倍です。恐らく値がxだと8/x倍になります。(x=0を除く)
今回はどちらも0にしました。

・次に、下の空欄に組み合わせたいPnameを入力します。欄が後になるほど手前に画像が表示されます。入力したい欄をクリックしてからPatch Browseを押すと便利です。

・次に、組み合わせたPnameの投影する座標を指定しましょう。
指定した座標が画像の左上の角になります。(x座標は右が正の向きで、y座標は下が正の向きです。また、左上の角が原点です。)
今回はEXIT1の座標をx16y8にしました。

・Saveを押して画面がTEXTUREx Name Editに戻ったらSaveを押して変更を保存しましょう。これで完成です。

無事完成です。


これでこの解説は終了です。必要に応じて修正、追記します。


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