DOOM2.PRJの解説2
ここではドア、リフト、テレポーターなどの設置方法の解説を行っていきます。


解説1で作ったWADファイルをさらに発展させていきます。

次はドアを作りましょう。

さっき作った部屋の南側に画像のようにSectorを連結させます。ここでは真ん中の小さなSectorをドアにします。
ドアにするSectorの天井の高さを床と同じにします。そして、ドアの画像を指定しましょう。(UpperTextureです)
ドアの画像を指定したLineのLineTypeを3 Door(open)→DR*OpenDoor Wait/Close [1]にしましょう。
次にこの画像で言うとドアの部分の左右にあるLineのLowerUnpegのチェックを入れ(※)、好きな画像を指定します。私はDOORTRAKにしました。これでドアが正しくできたと思います。
※NormalTextureの画像は上詰めに投影されているので天井の高さによって投影される位置が変わります。つまりドアが開くと天井の高さが変化するのでTextureの投影される位置も変化します。床の高さは一定なのでTextureを下詰めにすることによって投影する位置が変わらなくなります。

LowerUnpegのチェックを入れないとこんな感じになります。


次に、リフトを作りましょう。

次の番号は仮に決めた物です。

画像のようにさっき新しく作った部屋の南側に天井と床が次のようなSectorを作ります。
4番のLineのLowerを指定しましょう。私はPLAT1にしました。
今回リフトにしたいSectorは2番です。2番のSectorの床が下がったときに5番のLineのLowerがむき出しになるのでLowerのTextureの指定をしましょう。
4番のLineのLineTypeをB Lifts_Moving→SR LowerLift Wait,raise [21]にし、SectorTagを仮に1にしましょう。(※)
5番のLineのLineTypeをB Lifts_Moving→WR*LowerLift Wait,raise [88]にし、同様にSectorTagを1にしましょう。(※)
次に、どのSectorをエレベーターにするか指定します。2番のSectorの編集画面を開いてLineDefTagをさっきLineで指定した1にしましょう。これでできたはずです。

※LineTypeの効果を発動させるためには、スイッチみたいにプレイヤーが動かす、プレイヤーがそのLineを横切るなどがあります。今回解説したSR LowerLift Wait,raise [21]の最初に書いてあるSRの「S」はスイッチ、「R」は何回でも使用可能を指します。最初に書いてある文字の意味を表にしてみました。

文字 意味
DR そのLineのSecondSideDef側のSectorをドアのように開けさせます。スイッチ式です。回数無限です。
D1 DRの回数1回版です。一回しかドアを開けることができません。
S- ただ単にスイッチです。Exitなどに使用するので回数は関係ありません。
SR スイッチです。回数無限です。
S1 SRの回数1回版です。
W- ただ単にプレイヤーがそのLineを通ったら効果が発動します。Exitなどに使用するので回数は関係ありません。
WR プレイヤーがそのLineを通ったら効果が発動します。回数無限です。
W1 WRの回数1回版です。
GR 弾丸がそのLineに当たったら効果が発動します。回数無限です。
G1 GRの回数1回版です。
-L これは特殊だしあまり使わないので紹介しません。

3 Door(open)の項目の画像

無事にリフトを作ることができました。


次に、テレポーターを作りましょう。

テレポーターを1番のSectorにし、テレポート先を2番のSectorとします。テレポーターに相応しい床の画像を指定しましょう。
(床や天井の画像は64の大きさのGridにあわせて投影されています。テレポーターの画像を指定するときはそのSectorが64の大きさのGridにあわさっているか確認しましょう。)
1番のSectorのまわりのLineのLineTypeをD Teleport/End/Special→WR*Teleport to Tagged sector (with TeleThing) [97]にします。(※)ここでSectorTagを仮に2とします。これでテレポート元はできました。
次はテレポート先を作りましょう。
まず、どのSectorにテレポートするか指定しなければならないので2番のSectorのLineDefTagをさっき指定した2にします。次にそのSectorのどの部分にテレポートするかをThingで決めます。ThingのTypeを1 Player Start/Teleport→6 Teleport Landing [14]にしましょう。そしてテレポート先にそれを持って行きます。(※)
※テレポート元のLineはFirstSideDef側からSecondSideDef側へプレイヤーが移動したときにだけ発動します。
※LineDefTagを指定したSector内でTeleport Landingの位置を決めて下さい。
※同じSectorに複数のTeleport Landingを配置するとややこしくなるので配置するのは1つにしましょう。

無事テレポーターを作ることができました。


次にExitを作りましょう。出口がないとゲームをクリアできませんね。

出口にしたいLineのLineTypeをD Teleport/End/Special→5 S- End Level [11](または8 W- End level Go to next level)にしましょう。その下の欄にに書いてあるGo to secret levelは31面に行き、31面なら32面に行きます。(エピソード形式ならそのエピソードの9面)

今までの解説で十分楽しいWADファイルを作ることができます。何回も作って覚えましょう。


次に、解説3へ行きましょう。


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